先日、「古材で住宅革命!」と言う内容の放送があり、
ヴィンテージアイモクの井上幸一社長が出演されていました。

数年前に大阪の小さい会議室で、
古材の流通や古民家鑑定士について井上さんから話を聞いたことがあり
番組も興味深く見ました。

今まで捨てられていた物を再利用すると言う事自体、
最近では珍しい事でも何でもなく当たり前の様になっていますが、
古着、古本、リサイクル家電、リサイクルペーパーなど色々とありますが、
建材の再利用はなかなか難しいものがあったと思います。
番組の中でも触れらていましたが特に流通だったみたいで、
今日も伝統資材の流通システムの確立と古材活用の普及に努めている。
と、 番組が締められていました。

ただ番組とは別に、
築100年程の古民家からは何らかの再利用ができる古材等が出てくるかも
知れませんが、今現在建てられた住宅を数十年後に解体したときに、
はたして再利用できるものがあるかどうかと考えたときに、
はっきり言って何も無いような気がします。これが今の建築の問題だと思います。

最初から数十年後には壊してと言うスクラップ・アンド・ビルドが前提で、
しかも、このサイクルが非常に短いもであります。

100年後、200年後にも建っている建築に、
それを壊したときに再利用できる建材を今から使う事を見据えないと。
と、は思ってはいるのですが。。。

そう思うと、
木造建築の法隆寺が1400年経った今でもしっかりと建ているのは
改めて凄い事だなと思います。