講演者は東京大学・坂本雄三教授です。
内容は日本のエネルギー消費の特徴は、
民生・産業・運輸の3部門の中での
産業部門のエネルギー消費は30年前から比べても、
ほぼ横這いで出来る限りのことはやり尽くした感があり、
今後の更なる省エネ化は難しいとの事です。
※日本の企業努力は素晴らしいと仰っていました。
民生部門は同期間でエネルギー消費が約2倍に急増していて、
京都議定書の目標達成には民生部門のエネルギー削減が重要で、
強いて言えば住宅の省エネ基準の強化しかないと言う事でした。
住宅の省エネ化と言えば高断熱仕様にすると言うのが基本です。
断熱の方法や種類以外に確実な施工、既存住宅であれば開口部の
断熱改修等があります。
話の内容は良く判り理解も出来るのですが、
いざ国の取り組みといえば省エネ基準を設けてると言っても
基準はあるが義務は無い・・・とか、いつもの中途半端な政策ばかりです。
と、文句を言っていても仕方ないなので、
基準云々とは別に普段の設計でも断熱方法や種類、施工には
当然の事ながら慎重に選択(設計)・施工(監理)を進めています。
ふと思うのが、
大きな住宅では当然ながらエネルギー消費も大きくなります。
更に小家族の住宅もエネルギー効率は悪いと思います。
新築時に、その住宅への定住者数で建てれる面積に制限を加えれば
必要以上に大きい住宅は減りエネルギー消費も少なくなると思います。
定住者数による制限があれば、
一定の敷地に空地が増えるのでそこには植栽を植えたり、
同居が増え2世帯住宅も多くなり(高齢化社会の・・・今の住民票問題も・・・)
都心からのUターン家族が増え(ヒートアイランドや過疎化問題に・・・)
子供が多ければ敷地を有効に使えるので(少子化問題にも・・・)
もし家が小さければ家族、川の字で寝れば(家族の絆も・・・)
と、かなりの妄想ですが・・・
まぁ、大事なのは家の大きさではなくエネルギーの使い方ですかね。
それと最善の選択(設計)と最善の施工(監理)を心掛けたいと思います。